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ファミリーツリー

ソーシャルネットワークを利用しないオーストラリアの家族から時々Eメールで便りが届く。
ディアファミリー、といった具合に。
家族は私たちのように日本、そしてオーストラリア国内でもアデレード、シドニーと遠く離れているため全員が揃うのはクリスマスぐらい。

先日もらった便りでとても感動したことがあったので書いてみたいと思います。

夫の姪っ子、甥っ子は３人おりみんなまだまだ可愛い盛りのちびっこたち。
その子供達がアクティビティとしてファミリーツリーをつくりましたよ、というおはなし。
家族の歴史を知る、自分のルーツを知る、というとても意義のあるアクティビティですね。
よくある画用紙に描いたり貼ったりではなく、実際の鉢植えの木の枝を使い画用紙で作った色とりどりの葉っぱをその枝にひっかけていきます。

自分たちの葉っぱ、兄弟の葉っぱ、両親の葉っぱ、親戚のおじさんおばさんの葉っぱ、いとこの葉っぱ、おじいちゃんおばあちゃんの葉っぱ。
若い者はバラエティに富んだ緑色、だんだん年をとるごとに赤になったり、黄色になったり、色とりどりで今生きている人たちの葉っぱはみんな枝にぶら下がっています。
そして亡くなったひいおじいちゃん、ひいおばあちゃんまたそのお父さんとお母さんたちの葉っぱは枯葉となって木の幹の一番下の部分を囲むようにたくさんそっと土の上に。木の枝からは落ちたけれど、その１本の幹に集まってそっと守る木そのものの土台となっていました。
落ち葉は土の中に住む昆虫に食べられたり、冬を過ごすための温かい布団になったり、その葉っぱを食べた昆虫の糞がまたその木の栄養になり。
まさにめぐりめぐる命がそこにある、ことに気づきます。

その出来上がったツリーを見上げる子供達の写真。
自分たちがご先祖様に支えられ、今ここにいることを悟っているような表情がなんとも言えず感動的で。

夫の弟夫婦はいつも子供達に素晴らしい教育をしていて尊敬します。
美しい紅葉の季節に、素敵な便りをありがとう。

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