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浄化へのアプローチ

９月１７日（土）シングルパスは勝手ながらお休みとさせていただきます。
よろしくお願いします。

「ヤマ」と「ニヤマ」はヨガにおける考え方の基本です。
体だけではなく、自分の思考にも「気づき」を持つようにヨガは体系づけられています。その中でも「ヤマ」、「ニヤマ」の教えはとても実践的で理想を現実化させる手助けをしてくれるものです。

その中の一つの教えの「サウチャ」についてまた日常生活で思うことがありましたので書いてみたいと思います。
サウチャという言葉の意味は清浄と訳されます。

肉体を清潔に保ちましょう。
健全な考えを持ちましょう。
汚い言葉を使わずに発言に気をつけましょう。

簡単に言うとこのような感じで肉体的にも精神的にも浄化をし眠ったままのエネルギーを目覚めさせましょう、といったような事です。
浄化、といってもアプローチ方法は本当にさまざまでひとりひとり違ったアプローチをしていく必要があると思います。

例えば食べ過ぎの人であれば、控えめの食事に気を配る一食をつくろう。文句が多い人なら今日は誰の悪口もいわないぞ、と決める。運動不足で体が鈍っている人であれば今日はアサナの練習を必ずしよう、など。サウチャへのアプローチ方法はなんでもいいのです。
ヨガの本格的な修行では鼻腔から紐を通したり消化器官へ綿布を入れたり、とびっくり仰天しそうな浄化法もあります。

ある人は掃除をすることもサウチャにあたると言います。確かに自分の暮らす空間をきれいにすることはとても大切だと思います。でもそれは表面的な外側をきれいにしていく方法でサウチャの言う清浄とは内側に作用していくものをいいます。
ですがここで掃除というものがすごく実は心にも影響を与えているのではないかと感じることがありました。

ある日健康相談の方とお話をしていた時のこと。その方のクライアントがなかなか痩せられないということで私に内藤さんならどんなアドバイスをしますか？と聞かれました。
もちろん食生活や運動のことについては誰もが考えることですが、そういったアドバイス一式は一切効果がない、ということでした。
ヨガを学んでいると痩せられない理由というのが単に食生活の乱れ、運動不足ということにとどまらず心や思考、感情の問題であることは容易に想像がつきます。ですがいきなりそこを操作していくことも簡単ではありません。

もっと誰にでもできそうなこと、すぐに行動を起こせそうなことを。うーん・・・と考えた末私が思ったことはその方のお部屋がきれいにされているかどうか、身なりが整っているかどうか、ということでした。「その方にご自分のお部屋は居心地がいいですか？リラックスできますか？・・・・片付いていますか？お気に入りの服や靴を丁寧にお手入れをしていますか？」って聞いちゃうかもしれません。と答えました。

清掃（そうじ）はサウチャの考え方でいうと最も粗雑な浄化のアプローチではないかと個人的に思います。部屋が散らかっているととにかく気が滞ります。部屋のちらかりは外側の部分ですがやがて行動、肉体、言葉、考え方にも影響を及ぼしていきそうな気がしています。

清浄（せいじょう）や浄化は何か違ったものになろうとすること、すごいものに生まれ変わるのではなく「瞬間瞬間に起こるありのままの物事に純粋な関係を気づいていくこと」である、とも思います。根底からの浄化を目指すために、まずは粗雑な空間や肉体のアプローチはあってもいいのではないかと思います。空間が軽くなると思考も明瞭になり本質が見えやすくなる。

なんてことを書きながらコーヒーカップの染みが気になる私。
時間をとってゆっくりと磨いてみようかな。そうじは「心の垢を落とす」って言いますものね。
空間の乱れもそうですが私は時間に余裕がないときもやはりサウチャとは逆行してしまうような気がします。詰めつめのスケジュールはできるだけないように。今はRYT200（指導者養成コース）実施中のため１０月末までは有難いことにお仕事で休みなしです。でも夜の遊ぶ予定を減らして早く寝るようにし時間に余裕をつくります。そうすることで今は食事もまぁまぁまともに毎日作れています。食事がちゃんととれると体も元気。余裕、空間のスペース、時間のスペース、心のスペース、をつくることもサウチャかな。

そうそうお掃除のお話をしたのでこのおすすめのルームスプレーのことを思い出しましたよ。消臭、除菌スプレーです。ヒノキの蒸留水で化学的なものは一切入っていませんので安心です。ヒノキの香りがほんのり漂ってきれいな空間の仕上げにとっても気持ちがいいんですよ。

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