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Finish what you Start

Finish what you start.
始めたことをやり終えよ。

これは私の心の中で新年心新たにして響いてきた言葉でした。
実にシンプル。そして難しい、と思いませんか?

何か目的を持ってやり始めたことを途中で投げ出してしまった経験は誰しもひとつはあるものですよね。
私個人としてもその経験は数知れません。

最後まで成し遂げられずに途中で投げ出してしまう、そのような状況に陥ってしまう時の心の動きとはどのようなものでしょうか?

欲望、願望に引っ張られてしまい心がそれらの奴隷になっている。
苦しみを伴うのでそこから解放されたい。
痛みを感じるので逃げ出したい。
嫌悪感を感じたくない。
これぐらいはいいだろう、という甘えが生じる。
楽をしたい。
現状を受け入れられない。
傷つけられたくない。
恥ずかしい思いをしたくない。
過去と同じような体験は二度と嫌だ。
もっと簡単な他の道があるのではないか、と自分の進む道を疑う。
進み始めたものの目的地を見失う。
もうどうでもいい、と初心を忘れる。
自分の意思により起こした行動であるにもかかわらず、不平不満が生じ「させられている」という気持ちになる。
自分の目標に向かって行動できるという環境への感謝の気持ちを忘れている。
どうせ自分にはできっこない、と自分の能力を見誤る。
自分さえよければ良いという思いで突き進むあまり周りが見えなくなり自ら苦しい状況を生む。
外的刺激によってしか幸せや満足が得られない状態。
周りの状況によって信念が捻じ曲げられてしまっている状態。
自己責任であることを忘れる。

これらは心の動きの一例ですが、自分の心から生じる要因以外にも、もちろん外的環境により止むを得ずその道を断念せねばならないことも当然人生にはありますが。

ヨガの教えにはポーズ以外にも散漫な心を集中させ穏やかにしていくための実践方法がたくさん説かれています。
その一つに「タパス」という教えがあります。

ここでタパスの難しい解説は省略させてもらいますが、簡単にいうと毎日腹筋運動をして鍛えよう、と心に決めたならばどんなに不都合な状況にあっても集中してそれを行うことがタパスの実践に当たるわけです。苦労に立ち向かっていく力を養うのがタパスの実践です。この苦労に立ち向かっていく中での苦しみや痛みは心の浄化の過程でもあります。しかし闇雲に痛みや苦しみに立ち向かっていくのはどんなに強い人間でも地図なしでたどり着けるかどうかもわからないゴールを無防備に目指しているようなもので苦痛でしかありません。ヨガを段階的に先生から学びながら少しづつ道を光で照らしてもらい私たちは進んでいくことができるのです。

オーストラリアでのパーソナルトレーニングを受けている際に、私がだれてくるとトレーナーは私に何度も言いました。
お決まりのフレーズですが、
「ノーペイン、ノーゲイン」
痛み無くして得るものなし。

(ヨガのポーズの練習で痛い方が効くのではないか、と言って限界を超えて無理をしていくのとは意味が違いますのでご注意くださいませね。トレーナーは私の限界を超えない、怪我をしない安全な範囲をきちんと判断しぎりぎり努力できるレベルを狙って言っています。)

心の強さは苦しみ、痛みを受け入れることによってもたらされます。
苦しみはもはや苦しみでなく喜びになることも知っていますよね。

タパスのお話をするときに私はよくこう尋ねます。
「出産を経験された方で、苦痛だったから途中で出産を放り投げて辞めた人はいますか?」

凄まじい苦痛にもかかわらずそれを避けようとしない、または周りはそのあとの喜びを知っているから全力でサポートをする。
やり遂げようとする彼女ら、そして周りの人たちはその苦痛の後にやってくる大きな喜びに確信を持っているのでしょう。
だからその痛みさえも喜んで迎え入れ、乗り越えるサポートをするのです。

Finish what you start.
私たちの毎日には小さなゴールのテープがたくさんたくさん用意されています。
できない理由を探すのは時間の無駄。今日も大きな目標につながる小さなゴールテープを堂々と切ろうではありませんか。

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2019-01-17 | Posted in ABOUT RYT200, BLOG